札幌の朝、快晴。気持ちがよくて、中島公園を散歩も、7時にさしかかると、汗が出てくる暑さに変わってしまった。




札幌は、なのか、犬の散歩をされている方が多い印象。また、公園の一角で、かなりのかたが一緒に体操をされていた。ベトナムの朝によく見かけた光景と、リンクした。マレーシアでもそういう風景を見かけたかな。
朝の早い時間、涼しいタイミングで、距離を稼いでおきたい気持ちもありましたが、利用させていただいた宿、やすべえさんで8時から、無料のモーニングがあるので、それをいただいて、出発することにしました。
(この判断が、のちに裏目に・・・)
やすべえさんは、喫茶店もされていて、昨夜は、とても美味しいラテを飲むことが出来ました。


お腹が減ってきた。モーニングが待ち遠しい。
今日は、115km海岸線を走り、増毛に向かいます。
今日の宿、ぼちぼちいこか増毛館、素泊まりで予約していたが、先ほど、宿(一休さん)に連絡をして、夕食の追加をお願いしておいた。
宿泊客みんなで、一緒に外食しようということで、さらに楽しみが膨らんだ。
チェックアウトの準備をすませ、自転車へのパッキンも完了、すぐにでも出発できる状態。宿の前で記念撮影を済ませておく。

で、モーニング開始の8時ちょい前に、宿のフロント前の喫茶スペースへ。
私の他に、昨晩も、そこでお会いした、黒のポロシャツの男性が、一人。
昨晩、カフェと、遠方から、遥々、会いに来てくれた友人(ヒロさん)とのおしゃべりを楽しんでいるとき「水もらえないかなー」と言ったのを、隣のテーブルで、買ってきた牛丼を食べながら聞いていた彼が、「共用キッチンにいって、札幌の水道水の水を汲んできては?」と声をかけてくれた。
トーストを焼いてもらっている間、黒のポロシャツの男性に、あらためて、声をかけてみる。

札幌には、よく来られるんですか?

野球を見にね

日ハムのファンなんですね!

・・・
トーストは、何枚でも無料。大きさがわからないので、控えめに1枚。
黒ポロシャツさんは、慣れた感じで、トースト2枚と、カフェオレを注文。さりげなく100円玉3枚をトレーの上に。

あ、ドリンクは有料なんだ。宿泊者は、どれ頼んでも300円で書いてあったな。せっかくなので、一番高いやつにしておこーと。
財布には、100円玉が何枚か入っていて、同じくトレーの上に、3枚置く。
トーストを少しかじったところで、「ブログ用に、モーニングの写真撮っておこ!」など、完全にリラックス。

出発、チェックアウトの前に「トイレだけ、行っておこう」と。ついでに、「洗面台で日焼け止めも塗っておこう」と。戻ってみると、黒ポロシャツさんがいない。何も挨拶なしで出発かー。
さぁ、私も、出発するとしよう。と、手提げバッグの携帯と、財布をチェック。
「ん・・・」財布がない、いつも、ここに入れてるんだけどな。
あ、テーブルに置いたまま、カバンに戻してなかったな。ん、テーブルの上にも・・・ない。
それから、喫茶店の床、店内、さっき行ったトイレ、洗面台を探し回る。が、ない。
喫茶店の玄関から、外の自転車を停めている周辺、使用していた寝床までも、くまなく探す。オーナーさんも、一緒になって、探してくれるが、見つからない。
頭が混乱。

さっき、確かに、財布から100円玉3枚だしたよな。
カウンターの上に財布を置いたままにしてたかな。
ん。ない。ない。煙のように財布が消えたー
落ち着けー。物がこの世から、忽然と煙のように消えるなんて、そんな不思議なことがあるならこの世を生きていくことが不安になる。何か新しいことをする勇気がもてない。それが一番怖い。冒険なんかメチャ怖いやん。
落ち着けー。下に落ちるはずだから、床のどこか見えないところ、何かの下、裏を、もう一度確認してみよう。
後から、モーニングを食べにやってこられた、学生風のチャリダー、彼のバイクはダホン、これから利尻島へ向かうとのこと。
その彼と、沖縄ぶりの再開を果たしたという、神戸からやってきた紳士。
出発前に思ったよりも熱いから、もう少し涼んでから出発するという若い女性。
皆さん、親身になって、探してくれたり、対応を考えてくれた。(皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。)
「財布が煙のように消えるなんてことあり得ます?」
「海外ではなく、ここ日本で。しかもゲストハウス、いい人たち集まるところで、財布が落ちてたら、落ちてますよって、言ってくれるはずなので、消えたとしか思えない。不思議すぎます。」
等と、声を発し、それを、親身に聞いてくれることで、少し不安が和らぎ、冷静さを保つことができた。
オーナーさんも、ゲストさんたちのモーニングを準備しながら、空いた時間には、何度も、あちこちを宿中探してくれた。
何度も、1時間探して見つからず、でも、どうすればよいのか考えが浮かばず、探し続けることしかできなかった。
10時になったら諦めよう、でもそれまで何処か探し忘れているところはないだろうか。
10時、神戸からやってこられた紳士が、冷静にアドバイスをくれた。
まず、クレジットカードを止める
警察署に行く。もしかしたら、警察に落とし物として届いているかもしれない。
藁をもすがる思いで、最寄りの交番へ。

ほんとに困ったときって、神様いるんだなー。経験上。

届いてないですねー。

やなり、そらそうだわな。
宿へ、戻る。
携帯電話のpaypayアプリだけで、旅ができるか考えてみる。

財布が、煙のように消えるのであれば、携帯電話も消えるかもしれない。北海道の郊外でそうなったら怖すぎる。(←このときは、頭半分は混乱状態)
そういえば、予約している宿で、現金払いオンリーのところが、何か所かあったな。無理だ。

paypayで飛行機のチケットは買えないと思うよ。

え、帰りの飛行機は10日後で、振り替え不可のチケットだ。

銀行のキャッシュカードは持っていないんですか?

paypay銀行のキャッシュカードも持ってたんですが、それも一緒に財布に入れていました。

paypay銀行のアプリを入れていたら、コンビニでおろせるかもしれないですよ!

ほ、ほんとですか?
機械音痴の私。一緒に操作方法を教えていただき、QR読み取り画面まで誘導してくれて、セブンイレブンへダッシュ。
全額引き下ろし、6万円をゲット。
旅を続けるか??
すごいタイミングで、嫁からLINE。
「次の台風が、北海道に向かってるでー。沖縄とダブルやー。今年は、ダブル台風多いねー。気を付けてー。」

これは、帰れってことかな。一旦、家に帰って、気持ちを切り替えたほうがええかもな。ネガティブな気持ちになっていて、冷静な判断ができないからな。
こういう思考のときは、運も悪くなる。
でも、今回の旅、まだ出発もしてないのに、ここで終わりかー。
昨晩、ヒロさんからいただいた、ちんすこうを、皆さんと一緒に食べながら、稚内方面へ走るか、新千歳へ向かうか、頭の中で、メトロノームがカチカチ、行き来する。
ヒロさんなら、どうするかねー。
時計を見る。11時半。増毛まで120km走ることを考えると、気持ちが萎える時間だなー。
嫁のLINEへの返答で、クレジットカードを止めたこと、その理由として、状況を伝える。

あんた、何してんねん!!
もう二度と、一人旅なんか行かせへんからな!!!
謝りに帰るべきだな。
神戸の紳士が、スマホで、本日の新千歳→大阪行きのフライトを調べてくれる。

今からだったら、15時くらいのフライトに間に合うかなー。
でも、安いチケットでも、3万円は超えてるよ。
ん。でも、株主優待席が、1つあるわ。

なんすっか?株主優待席って?

株主優待券を渡すと、飛行機のチケットが半額で買える。
席が少ないので、予約だけ入れておいたほうがええわ。
金券ショップに行っら株主優待券が、売っている。
この近くにもあるよ。
最近は、すごく安く買える。

ありがとう、ございます。
でも、頭半分混乱状態なので、初めてのことを考える、頭の余裕がないです。
今は、お金よりも確実に、帰れることを優先することにします。

それなら、一度、今持っているフライトチケットの振り替えができるか、
空港の窓口で聴いてみたら?
もしかしたら、何とかなるかもよ。

ありがとう、ございます。
12時、オーナーさん、一緒に心配してくれたゲストの方々に、お詫びと、お礼を伝え、ようやく出発。北ではなく、南へ。
新千歳空港へ向かうJRの中で、徐々に、冷静さを取り戻したか、状況が理解できてきた。
「モノが、突然、煙のように消えてなくなるなてことは、あり得んな!」
神戸の紳士さんの助言にしたがい、ANAのチケット振り替えカウンターの列に並ぶ。
列で、新規でチケット買うとなった場合の値段を調べると、8万円台。足りないな。
先月の北海道の旅の際に、取ったピーチのアプリを開いてみる。3万円台。最悪は何とかなるな。
ANAの窓口で、正直に状況を説明すると、「状況が状況なので、本日の便に振り替えさせていただきます。」との返答が。
おお、ようやく、良い風が吹いてきたか。
出発ゲートでの待ち時間に、予約していた全ての宿、予約代理店に、順番に、電話、もしくはメールで、丁寧に状況の説明と、キャンセルとなることのお詫び、次回の旅でのお願い、を伝えていく。
全ての宿が、返金でのキャンセルを受け入れてくれた。
JRの中で状況が理解できた時から、良い風が吹き出したこと、なんとなくそんな気がしていた。
真っ暗になった大阪、猪名川に沿って、自転車のペダルを漕ぐ。
自転車のペダルの状態は、今までで最高の出来栄え。全く足に力を入れなくてもスイスイ進む。風があるわけではない。我ながら素晴らしいチェーンのオイル、ホイールのグリス状態。
今回の旅の準備は、今までになく時間をかけたからな。自転車の整備の状態だけでなく、360度カメラの固定方法まで。
旅は次回へ持ち越すと楽しみが減らずに済んだとも言えるし、今回の旅で、新たに、沖縄という旅の目標ができた。360度カメラの撮影は近場で試して、ベストアングルを探しておくことにしよう。
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